2019年11月27日、本学工学教育総合センターとダイバーシティ推進センターが主催し、第3回FD研究会を開催しました。

講師に、南山高等学校・中学校　保健体育科教諭の中谷豊実氏をお迎えして「ＬＧＢＴＱ学生が安心して学べる環境づくりのために～性の多様性の理解～」と題して講演いただきました。

中谷先生は、愛知県で活動するセクシュアル・マイノリティ支援NPO団体「PROUD　LIFE」の理事を団体創設の2009年から務められ、愛知県のレインボーパレードの開催、2014年に愛知県で初めて開催されたLGBT成人式の開催にも携わってこられました。

講演では、性自認・性的指向はグラデーションであるということの基礎的な説明と当事者学生が大学で安心して過ごすために教員が最初に取り組むべきことをお話しいただきました。中谷先生が、現在、特に力を注がれているケアリング・クラウンの活動のお話も交えながら、当事者とともに歩む姿勢を力強く示されました。

本学教職員と関心をお持ちの一般の皆様、合計32名にご参加いただきました。参加者からは、「自分の認識が間違っていたことに気づけた」、「現場の生の声を聞くことができ、大変貴重な時間だった」という感想が寄せられました。
性は多様であることを理解し、皆が豊かな気持ちで過ごし、学ぶことのできる環境づくりについて考える良い機会となりました。