「工学の扉を開こう」が日産財団「第6回リカジョ育成賞」奨励賞を受賞しました
2023/08/07掲載
「⼯学の扉を開こう!」をテーマに、⼥⼦⼩・中・⾼⽣を対象に工学の魅力を発信するために行ってきたダイバーシティ推進センターの一連の取組みが評価され、日産財団 第6回リカジョ育成賞 『奨励賞』を受賞しました。
この取組みは、2020年度、コロナ禍において⼤学のオープンキャンパスが中⽌される中、オンラインで⼯学部の魅⼒を⼥⼦中⾼⽣に向けて発信する⽬的で「⼥性が拓く⼯学の未来」と題して開設しました。2021年度からは「⼯学の扉を開こう」と改称し、継続して行なっています。毎年⼥性研究者や、女子学生によって研究や学生生活、学科での学びを紹介する動画を複数制作してウェブサイト「工学の扉を開こう」で公開してきました。2020年12⽉の公開から2023年5月31日までのウェブサイト訪問件数は、36,730件で、愛知、東京の⼤都市圏を中心に、全国47都道府県すべての地域からのアクセスがありました。
また、女子児童・生徒が、文系・理系の区別や選択を意識する前に、科学技術への関心や理数系の学びへの関心を高めてもらう機会として、工学体験イベント「モノづくりチャレンジ」を2021年度から開始しました。小学3年生~中学3年生の女子児童・生徒を対象とする「プログラミング体験講座」を2021年度から、女子中高生を対象とする「3Dプリンターでオリジナルグッズを作ろう」を2022年度から本学を会場として開催しています。
さらに、ウェブサイト訪問やイベント参加をきっかけに芽⽣えた⼯学への関⼼を、その後も持続して抱き続けてもらえるよう、⼥⼦学⽣向けロールモデル集「共に創る未来へⅡ〜名古屋工業大学女子学生・女性研究者からのメッセージ」を発行し、サイト訪問者や「モノづくりチャレンジ」の参加者に配布しました。
サイト訪問者、イベント参加者のアンケートでは、50%がもともと工学や理系分野に関心があったと回答する一方で、約20%が、「以前は関心がなかったが、このサイト・イベントを通して関心を持った」と回答し、工学や理系進路にこれまで関心がなかった層に対しても、工学分野をアピールできていることが確認できました。
「リカジョ育成賞」の審査では、各取組みを連動させて包括的に実施している点、工学や理系進路に関心が高くなかった層にもアピールできているという点が高く評価されました。
ダイバーシティ推進センターは、ウェブサイト、体験イベントともに内容を充実させながら「工学の扉を開こう」を今後も継続し、本取組みが広く認知されるように努めてまいります。