国立大学法人名古屋工業大学 ダイバーシティ推進センター

イベントリポート

【開催日:9月21日(水)】ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型) 最終報告シンポジウム「共に創る未来へ」を開催しました。

2022/09/22掲載

     2022年9月21日名古屋工業大学ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型) 最終報告シンポジウム「共に創る未来へ」をオンライン開催しました。
     本学は2017年度に文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(特色型)」に採択され、工学分野のダイバーシティ推進に向けて、女性研究者支援、次世代育成を主軸とする活動を展開して来ました。事業の最終年度を迎えて、本シンポジウムでは、この六年の名古屋工業大学のダイバーシティ推進事業を振り返るとともに、工学分野のダイバーシティを一層推進させていくために重要な視点を学び、この分野の課題を皆様とともに共有する機会として開催いたしました。

  •  学長はじめ本学役員、教育類長、センター長等で構成されるダイバーシティ推進委員会委員のほか、学外からも多くの方が受講しました。

     本学ダイバーシティ推進センター加野准教授の司会進行のもと、名古屋工業大学小畑誠理事・副学長の挨拶により開会しました。
     最初に、ダイバーシティ推進センター加野准教授が本学のダイバーシティ推進事業の概要とこれまでの成果について報告しました。
     

  • 加野准教授

  •  続いて、「科学技術と多様性確保~工学分野こそ強化したいダイバーシティ推進~」と題して、中部大学総長補佐・特任教授、東京農工大学特命教授・名誉教授 宮浦千里氏にご講演いただきました。
     宮浦先生は、日本の女性研究者の現状を国際的な視野から示された上で、少子化が進む日本の行く末にも触れながら、工学を女性が活躍できる分野へと変えていくことの重要性をわかりやすく説明されました。さらに、東京農工大学における長年の女性研究者支援、女子学生の理系進路支援の実践から実際に効果のあった取組をご紹介されつつ、ダイバーシティ推進のためには、地道な取り組みを長期に渡り継続的に行うことが重要であると強調されました。

  • 宮浦千里氏

  •  講演後の質疑では、工学分野に進学する女子学生を増やす取り組みとして何が必要か、男性目線で整備されてきた研究室のハード面において、女性の視点から見直すべき点などについて質問が上がり、活発な意見交換が行われました。
     

     最後に本学副学長・ダイバーシティ推進センター長 井門康司教授より、講演者、参加者への謝辞が述べられ、シンポジウムは閉会しました。

  • 質疑応答による意見交換の様子

     学内外より52名が参加しました。参加者からは、「広い視野からのご講演と、貴学での深い取り組みについて拝聴でき、大変勉強になりました。ありがとうございました。」、「女性教員増のためには今行っている取り組みを地道に続けていくことが必要であると再認識できました。」との声が寄せられました。