【開催日:9月16日(水)】名古屋工業大学ダイバーシティ推進シンポジウム「共に創る未来へ」を開催しました。
2026/09/28掲載
2026年9月16日、オンラインにて、名古屋工業大学ダイバーシティ推進シンポジウム「共に創る未来へ」を開催しました。
本シンポジウムは、工学分野におけるダイバーシティの重要性と、まだ十分に浸透していない視点を共有し、今後の課題について考えることを目的としており、ダイバーシティ推進委員会委員をはじめ、教職員や学生等など、学内外から61名が参加しました。
開会にあたり、主催者を代表して小畑誠学長が挨拶を行い、本学のダイバーシティ推進に対する理念が紹介されました。
続いて、ダイバーシティ推進センター加野准教授より、本学におけるダイバーシティ推進事業の取組内容について報告がありました。
続いて行われた講演では、お茶の水女子大学大学院 人間文化創成科学研究科教授の伊藤貴之氏を講師に迎え、「情報可視化が見せるダイバーシティの課題」と題してお話しいただきました。
講演は、データサイエンスと情報可視化の基礎的な考え方と、データの見せ方が思考に与える影響について、具体例を交えた解説から始まりました。
続いて、採用評価や画像認識の事例をもとに、AIが持つ無意識のバイアスについて説明がありました。データ中の少数派が不利な扱いを受けやすい構造を指摘し、こうした偏りを是正するためには、データ選択や検証に関わる人材の多様性が不可欠であると強調されました。
講演の後半では、空調の温感差や大学進学率の地域差など、性差が「細部に宿る」事例が取り上げられ、科学技術の設計・評価にジェンダー視点を取り入れる重要性が改めて示されました。
伊藤貴之氏
最後に、本学副学長・ダイバーシティ推進センター長 吉田江依子教授より、講演者、参加者への謝辞が述べられ、シンポジウムは閉会しました。
参加者からは、「情報が可視化されることで、これまで認識できていなかった状況や課題が明確になることを理解できました。特に、ダイバーシティに関する課題は感覚的に捉えられがちですが、データとして示されることで現状を客観的に把握できる点が印象的でした」、「ジェンダードイノベーションとは、研究や技術開発のプロセスに性差分析を足していくことであり、そこに改良する余地が広がってゆくという点には、女性としても、科学技術の発展という意味でも将来的な希望が感じられました」といった感想が寄せられました。
