国立大学法人名古屋工業大学 ダイバーシティ推進センター

イベントリポート

【開催日:9月13日(火)】第8期女性技術者リーダー養成塾(第2回)を開催しました。

2022/09/15掲載

  • 第2回は、名古屋工業大学の教員による、品質管理・マネジメントスキル向上のための三つの講義が行われました。
    午前中は、愛知工業大学 仁科健教授による講義「『品質』をテーマにものづくりのマネジメントを考える」が行われました。商品の「ばらつき」について、生じるプロセスの3分類、対策のための4つの体系の説明と、原因の解析方法について事例を用いた解説がありました。受講生からは、「テーマに沿った実例があったので納得でき、今後のためになる情報が多いと感じました。」、「無意識のうちに自分の主張に都合の良いように解釈をしてしまうことを防ぐためにも、重要な局面では、何を目的としたデータ解析であるかを意識したうえで、複数人で多角的な議論ができればと思いました。」などの感想が寄せられました。

  • 愛知工業大学 仁科健教授

  • 午後からは二つの講義がありました。
    名古屋工業大学大学院 鷲見克典教授による講義「コミュニケーションの基本スキルを考える」では、日頃のコミュニケーションで生じるエラーをモデルに当てはめて捉えるワークを多数行い、身近な事例をもとに情報伝達の問題点を整理する手法を学びました。受講生からは「対人だけでなく対物でもコミュニケーションという関係が成り立ち、コミュニケーションが『閉じる』ものという考えがとても学びになりました。」という声が聞かれました。

  • 名古屋工業大学大学院 鷲見克典教授

  • 名古屋工業大学大学院 神田幸治准教授による講義「『ポカミス』をテーマにものづくりの安全を考える」では、ものづくりの現場における人的なエラー「ポカミス」について、実際に事例を用いて心理学的に分析し、対策する方法を学びました。グループワークでは、殺虫剤の誤飲事故を事例に対策を考え、各グループの結論を発表しました。 受講生からは、「人がミスを犯すことは運命という初めの言葉は印象的でした。ヒューマンエラーを心理学的に理解することも興味深かったです。 また、ミスが不具合や事故につながらないようにすることが重要であり、もしエラーが起きても建設的なコミュニケーションが出来るよう、今回の講義を頭に入れると同時に、職場の人間関係も築いていきたいと感じました」という声が寄せられました。

  • 名古屋工業大学大学院 神田幸治准教授