国立大学法人名古屋工業大学 ダイバーシティ推進センター

イベントリポート

【開催日:8月30日(水)】第9期女性技術者リーダー養成塾(入塾式・第1回)を開催しました。

2023/09/01掲載

  • 本養成塾は製造業に勤めている女性技術者のための講座で、女性技術者がリーダーとして長く活躍し続けるために必要なスキルを学び、長期的視点でキャリアをデザインする機会を提供することを目的としています。

    2023年度は、8月30日に入塾式・第1回講座が行われ、23社から25名の女性技術者が出席しました。入塾式は、ダイバーシティ推進センター加野泉准教授の進行のもと、井門康司副学長・ダイバーシティ推進センター長の挨拶により開会しました。


  • 井門康司副学長・ダイバーシティ推進センター長

  • 養成塾の第1回講座は、株式会社eight代表取締役・2級キャリアコンサルティング技能士の鬼木利瑛氏によるキャリアデザイン講座「自分とチームを信じてキャリアビジョンを描こう」から始まりました。冒頭で、受講生が一人ずつ自己紹介を行い、受講の動機や、最近の関心事について話しました。
    その後、「キャリア・アンカー」の手法を用いた自己理解のワークを行い、価値観や自分軸、強みについて自己分析し、グループで結果を話し合いました。ディスカッションを通して、同じ技術者同士であっても働くことについての価値観は多様であることを実感的に理解しました。講座の後半には、短期・中期・長期的な目標設定・アクションプランについて考えました。受講生は、グループワークで他者の意見にも触れながら、自身の価値観やキャリアビジョンにしっかりと向き合いました。

  • 株式会社eight代表取締役・2級キャリアコンサルティング技能士
    鬼木利瑛氏

    キャリアデザイン講座内での受講生の自己紹介の様子

  • 午後からは、株式会社光機械製作所 代表取締役社長 西岡慶子氏(名古屋工業大学 客員教授)による塾長講義「アフターコロナに向けたキャリアラダーの展望と実践」が行われました。日本企業の国際的競争力の推移や、日本の職人文化に触れながら、プロフェッショナルであることについて多角的に考える視点を示されました。その後、講義の内容を踏まえて、日本のモノづくりの特色、魅力を感じる製品やサービスについて、ディスカッションを行いました。後半は、ディスカッションの実践を通して、組織で心がけるべきコミュニケーションのキーポイントを示す実践的な指導がありました。講座を通じて、受講生は日本のものづくりの根幹にある精神と、それを活かしながら国際的な事業発展を考える視座を獲得しました。

  • 株式会社光機械製作所 代表取締役社長
    (名古屋工業大学 客員教授)西岡慶子氏

    受講後のアンケートでは、「自己理解ワーク(キャリア・アンカー)が特に印象に残りました。自分が特に重要視していることが視える化し自分の志向が明確になり、こう有りたい(なりたい)と思っていた事と結果が一致し、進むべき道が鮮明になりました。」、「実際ディスカッションをやってみて、ファシリテーターの役割および重要性も実感でき、とてもいい経験になりました。今後の仕事に生かしていきたいと思います。」という感想が寄せられました。