国立大学法人名古屋工業大学 ダイバーシティ推進センター

イベントリポート

【開催日:8月23日(金)】第10期女性技術者リーダー養成塾(入塾式・第1回)を開催しました。

2024/08/30掲載

  • 本養成塾は製造業に勤めている女性技術者のための講座で、女性技術者がリーダーとして長く活躍し続けるために必要なスキルを学び、長期的視点でキャリアをデザインする機会を提供することを目的としています。

    2024年度は、8月23日に入塾式・第1回講座が行われ、22社から24名の女性技術者が出席しました。入塾式は、ダイバーシティ推進センター加野泉准教授の進行のもと、吉田江依子副学長・ダイバーシティ推進センター長の挨拶により開会しました。


  • 吉田江依子副学長・ダイバーシティ推進センター長

  • 養成塾の第1回講座は、株式会社eight代表取締役・2級キャリアコンサルティング技能士の鬼木利瑛氏によるキャリアデザイン講座「自分とチームを信じてキャリアビジョンを描こう」から始まりました。冒頭で、受講生が一人ずつ自己紹介を行い、受講の動機や、最近の関心事について話しました。
    その後、「キャリア・アンカー」の手法を用いた自己理解のワークを行い、価値観や自分軸、強みについて自己分析し、グループで結果を話し合いました。ディスカッションを通して、同じ技術者同士であっても働くことについての価値観は多様であることを実感的に理解しました。講座の後半には、短期・中期・長期的な目標設定・アクションプランについて考えました。受講生は、グループワークで他者の意見にも触れながら、自身の価値観やキャリアビジョンにしっかりと向き合いました。

  • 株式会社eight代表取締役・2級キャリアコンサルティング技能士
    鬼木利瑛氏

    キャリアデザイン講座内での受講生の自己紹介の様子

  • 午後からは、株式会社光機械製作所 代表取締役社長 西岡慶子氏(名古屋工業大学 客員教授)による塾長講義「アフターコロナに向けたキャリアラダーの展望と実践」が行われました。日本企業の国際的競争力の推移や、日本の職人文化に触れながら、プロフェッショナルであることについて多角的に考える視点を示されました。その後、講義の内容を踏まえて、「どのような試みがあれば/進めば、日本企業はもっと活性化するだろうか」というテーマで、ディスカッションを行いました。後半の講義「私の歩みと光機械製作所」では、西岡塾長の半生をたどりながら「プロ意識に徹すること」、「天職」をキーワードにお話されました。講義の後は、変化を見据えた上での、キャリアパス、キャリアラダーの考え方について、グループディスカッションを行いました。

  • 株式会社光機械製作所 代表取締役社長
    (名古屋工業大学 客員教授)西岡慶子氏
    受講生のディスカッションの様子

    受講後のレポートでは、「今回の講義で、キャリアは一生涯学習であり、子育てしてる自分も仕事している自分もキャリアを積み重ねている真っ最中だと知って今の自分にも自信が持てました。この自信を積み重ねていくためにも、自己理解を深め新しく掲げたキャリアビジョンに近づけるように実践していきます」、「天職とは目の前の仕事をこなして得るものとおっしゃられたことが印象的でした。これから待ち受けるであろう変化にも屈することなく、目の前のことを誠実にやっていこうと思いました」という感想が寄せられました。