国立大学法人名古屋工業大学 ダイバーシティ推進センター

イベントリポート

【開催日:11月15日(金)】 第10期女性技術者リーダー養成塾(第5回)、卒塾式・塾長講演会を開催しました。

2024/11/28掲載

  • 本養成塾は製造業に勤めている女性技術者のための講座で、女性技術者リーダーとして長く活躍し続けるために必要なスキルを学び、長期的視点でキャリアをデザインする機会を提供することを目的としています。第10期は、県内外企業22社から24名の女性技術者が参加しました。

    11月15日に卒塾式及び塾長講演会が開催され、塾生と共に、参加企業より推薦責任者、上席者の皆様26名が出席しました。卒塾式は、ダイバーシティ推進センター 加野准教授の司会進行のもと開式し、主催者を代表して名古屋工業大学副学長・ダイバーシティ推進センター長吉田江依子教授が挨拶し、本養成塾参加企業、ご指導とご支援をいただいた関係者の皆様への謝辞を述べました。続いて、来賓の公益財団法人永井科学技術財団永井淳理事長から卒塾する塾生へのお祝いの辞を、永井科学技術財団事務局石黒裕之様が代読されました。

  • 名古屋工業大学副学長・ダイバーシティ推進センター長
    吉田江依子教授

    公益財団法人永井科学技術財団事務局
    石黒裕之氏

  • 式では、塾生一人一人が壇上で「リーダーになるための行動宣言」として、本養成塾で学んだことを今後職場でどのように活かし、どんなリーダーになっていきたいのか、1分間でスピーチをしました。スピーチの後、西岡塾長より、修了証が授与されました。
     
     


  • 修了証授与の様子

    最後に、講座を担当した、株式会社eight代表取締役・2級キャリアコンサルティング技能士 鬼木利瑛氏、トヨタ自動車株式会社パワートレーン統括部主査 落合清恵氏(名古屋工業大学特任准教授)より、行動宣言の実現を願い、卒塾する塾生へのお祝いの言葉が送られました。また、本田技研工業株式会社取締役 我妻三佳氏からは、ビデオメッセージでお祝いの言葉が送られました。

  • 卒塾式に続いて、塾長である株式会社光機械製作所 代表取締役社長の西岡慶子氏(名古屋工業大学客員教授)による講演会「経営に活かすダイバーシティの力」を開催しました。
    講演では、多様性(ダイバーシティ)と包摂(インクルージョン)の重要性が強調され、これらが新たな視点やアイデアを生み出し、組織の強さや成長につながることが示されました。また、個人が変化や違和感に気づき、それを考え、他者とコミュニケーションし、行動に移す力の必要性についても触れられました。さらに、幸福感が組織の魅力を高め、創造性や生産性を向上させる要因となるため、リーダーは、感性や論理的思考力、語彙力を高め、他者に伝える力を磨くことが必要であるとお話しされました。そして、講演の最後には、"Today is the youngest you will ever be."(「今日の私が一番若い」)という言葉で卒塾生へのエールが送られました。


  • 株式会社光機械製作所 代表取締役社長(名古屋工業大学客員教授)
    西岡慶子氏
    特別講演会の様子

    塾生からは 「キャリアップについてこれまで自信が持てなかったけれど、養成塾への参加で少しモチベーションが上がりました。講師の先生の「目の前の縁を生かすことで次の縁も深まる」という言葉から、まず目の前の縁のある仕事を一生懸命やって知識を増やしていきたいと思いました」、「養成塾に参加する前はリーダーは100点をとれる方というイメージでしたが、すべて完璧である必要はなく経験を積んで学んでいくものだということが分かり、よりイメージしやすくなりました」、「自分よりも社歴が若い方からすでに管理職の方まで、さまざまな理由で養成塾に参加されていましたが、全員東海地方の製造業の女性ということで、困っている部分や知りたい部分が同じであり、仲間ができたようでとても心強かったです」、「卒塾式の行動宣言にて、今後自身が実施していく行動を自身の上長と、共に受講したメンバーの前で宣言することで、気が引き締まりました。受講前には思いつかなかった具体的な行動を宣言する事ができたので、本養成塾を通じての成長を感じることができました」などの感想が寄せられました。


    第10期女性技術者リーダー養成塾 卒塾生



    第11期は2025年6月募集開始予定です。詳細は女性技術者リーダー養成塾のサイトにてご案内いたします。