【開催日:9月29日(火)】第12期女性技術者リーダー養成塾(第3回)を開催しました。
2026/10/09掲載
第3回講座では、「ものづくりの安全性」「コミュニケーションスキル」「リーダーシップ」をテーマにした講義が行われました。
午前は、名古屋工業大学 神田幸治准教授による講義「『ポカミス』をテーマにものづくりの安全を考える」が行われました。製造現場で起こるヒューマンエラーについて、単なる不注意としてではなく、錯覚や思い込みといった認知的要因から捉え、エラー発生のメカニズムを理解することの重要性を学びました。 また、エラーの要因や発生の仕組みを整理して対策に繋げる「4STEP/M法」が紹介され、講義の終盤ではその手法を用いたグループワークが行われました。
名古屋工業大学 神田幸治准教授
受講生からは、「ヒューマンエラーは不可避であると理解し、そのメカニズムを把握することが事故防止の基本だと学びました。また、グループワークを通じて他者の視点を取り入れる重要性も実感しました」、「4STEP/M法は初めて知りましたが、演習の際にこの思考手順に則って考えると案が出しやすかったです。私は普段「できないようにする」対策にばかり考えがいきがちなので、多角的に案が出せるよう、積極的に活用していきたいと思います」といった感想が寄せられました。
午後からは2つの講義がありました。
まず、名古屋工業大学大学院 鷲見克典教授が「コミュニケーションの基本スキルを考える」と題し、対人コミュニケーションにおける重要な考え方について講義を行いました。 情報伝達の誤りを防ぐ方法として「クローズドループ・コミュニケーション」が紹介され、実際の事故事例を用いてその必要性が解説されました。
講義の後半では、身近なトラブルをコミュニケーション・モデルに当てはめるグループワークを行い、受講生は双方向の理解の深め方を実践的に学びました。
名古屋工業大学 鷲見克典教授
受講生からは、「普段の日常会話でも、業務上の会話でも、曖昧に終わらせたり、空白を推察で埋めていることが多々あるなと実感しました。仕事において、自分から発信する機会も増えてきたので、理解の確認を行うことを普段から意識しようと思います」、「「クローズドループ・コミュニケーション」という考え方は初めて知り、伝えた内容が正しく理解されたことを確認するまでが発信者の責任であると学びました。今後は相手任せにせず、会話のループを閉じることを意識してコミュニケーションを取りたいと思います」といった感想が寄せられました。
次に行われた、名古屋工業大学 落合清恵特任准教授による「ものづくり現場における私らしいリーダーシップスタイル」では、複数の事例を用いたグループディスカッションを通じて、実践的なリーダーシップの在り方を学びました。あわせて、現場特有の課題や女性が抱えやすい悩みを共有し、キャリアと自分らしさを両立させるための方法について検討しました。
これまでの経験に基づいた落合先生のお話は、実務に直結する内容が多く、受講生にとって「自分らしいリーダー像」を具体的に思い描く貴重な時間となりました。
名古屋工業大学 特任准教授 落合 清恵氏
ケーススタディの様子
講義終了後には、「女性技術者ならではの悩みやキャリアについて参加者同士で議論できたことが大変有意義で、今後のキャリアやリーダーシップ発揮へのモチベーション向上につながりました」、「ケーススタディを通じて、リーダーシップには一つの正解があるのではなく、自分らしいスタイルを見つけることが重要であると学びました。また、女性だからこうあるべき、リーダーだからこうあるべきという固定観念にとらわれず、自身の強みを活かすことの大切さを感じました」といった感想が寄せられました。
第4回は、10月16日(金)に開催されます。
